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文責とは。使い方や意味は?記載例付きで解説

「文責」を解説します。使い方や意味にはじまり、実際の例も紹介。更に作成者との違いや英語での表現など細かいことまで分かるので、このページを読めばすぐに文書作りに活かすことが出来ます

文責

文責とは

  • その文章についての責任を持っているという意味
  • 講演や談話、対談などを文字におこして記事にするにあたって使われる表現

基本的に名前と一緒に書きますが、「文責在記者」や「文責記者に在り」という表現もあります。両方とも文章の責任は記者にあります、という意味です。

一方で文ではなく発言に対する責任には、言責という言葉があてられます。

文責の記載例

文責は例えば議事録やレポートなどで使われます。

実際の記載例を紹介します。

文責の記載例1 文責の記載例2
例・議事録などの場合

新商品のPRについて

~中略~

「次回開催日時」 未定。追って連絡致します。

20xx年12月12日

文責:名前太郎

例・談話などの場合

○○事務所代表インタビュー

(文責:管理課)

管理課の名前花子が、文書作成事務所の代表にお話をうかがいました。業務への取り組みやデジタル技術を取り入れた新しい挑戦について語っていただきました。それではご紹介します・・・

ビジネスで文責を使う場合

ビジネスでは
  • 会議で他人の話をとりまとめる議事録
  • 当事者から事情を聞いて作成する報告書や顛末書
などで文責を使うことがあります。

どれも他者の発言から作る書類です。内容を間違うと自分以外の人間にも迷惑がかかる性質があるので、責任の明記だけではなく更に承認をうけてから公表することも珍しくありません。

また謝罪文やお礼状などでは使いません。本人が自分の事を書く文書では、文章の責任者が本人である事は明らかです。このような場合は通常、署名のみにとどめます。

文責の使い方

  • 文責 名前の順番に書く
  • 個人名でも団体名でも使える
  • 会話、発言などを取りまとめる文書に使う

文責 山田某、などの形で使います。名前は会社や組織になる事もあります(文責 ○○○運営委員会など)。また文責:山田某のようにコロン付きで使う事もあります。

原則的には第三者の語った話が含まれるような文章に使います。筆者本人が他者の発言を取り入れ文章を再構成する際に、責任は筆者が負うと表明するためです。

だから個人的な手紙など使うと不自然になることがありますので、文書の性質に合わせてつかいます。

作成者と何が違う

  • 作成者は、文書を作成した人の意味で使われる
  • 文責は、他者の話が含まれる文書に使われる

特徴に応じて、次のように書類によって使い分ける必要があります。

  • 企画書は作成者
  • 依頼書は作成者
  • 議事録は文責、作成者どちらも可
  • 詫び状は署名

通常の署名はどの文書でも使用できます。

どちらでもよい場合、冒頭に箇条書きで「司会者:氏名」「参加者:氏名」と対照的に続ける場合は、「作成者:氏名」がより規則的な選択になります。

署名と何が違う

表記方法によっては署名=その文章の筆者とは限りません(内容を証明する署名等がある)が、文責は文書を書いた当事者です。

署名は私信からビジネス文書まで幅広い用途で使えますが、文責は使う文書が限られます。

書く位置はどこか

書く位置は、次の二か所のどちらかです。

  • 文書の冒頭
  • 文書の最後尾

冒頭に書く場合

通常タイトルの後、本文の前に書きます。

厳密な定義はないので、タイトルの前に書いたり、タイトルにかっこ付きで書き足したり(例「第三回議事録(文責 会議太郎)」等)、箇条書きの1項目として書いたり、などのパターンもあります。

最後尾に書く場合

横書きの場合は、最後尾に文章に続けてもしくは左右に寄せて書くのが一般的です。縦書きはまれですが、文末に続けるか、下寄せで書きます。

英語では何というか

文責は英語では、表現としてはResponsibility in writing(文書における責任)になります。

また署名入りで記事を書くことを英語でbylineと言います。署名記事はbyline articleと言います。著者の責任を明確にするという意味では近いニュアンスがあります。

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